FP3級を受けようと思った時に最初に直面するのがその申し込み先ではないでしょうか。
「FP協会」と「きんざい」の2種類があることは分かったけど、どっちで申し込んだらいいの?と悩みますよね。
そんな方に向けて、FP3級の試験をどちらで申し込んだらいいか分かる、徹底比較記事を用意しました!
実は申し込み先の違いで内容が大きく異なるので、自分に合った方を選ぶ必要があります。
今回の記事では、みなさんと同じ初心者の私が実際に両方を勉強してみて分かった違いや特徴をまとめています。
この記事を読んで、申し込み先を選ぶ時の参考にしていただけたらと思います!
必要な勉強時間や効率的な勉強方法、おすすめの参考書についてはこちらの記事をご覧ください。
共通してること
まずは、「FP協会」と「きんざい」のどちらで申し込んでも変わらないことを先に紹介します。
・試験時間と合格基準
学科の試験内容
FP3級は午前は学科と午後は実技と分かれています。
学科については、FP協会・きんざいのどちらで申し込んでも試験内容は同じです。
ちなみにマークシート形式で、〇✕式 30問、三答択一式 30問の合計60問。そのうち6割以上の正答で合格となります。試験時間は120分と長いですが、実際には見直しも含めて60分程で終わるかと思います。
■FP協会(FP協会HPより引用)
2022年1月 87.01%
2021年9月 84.69%
2021年5月 83.25%
■きんざい(きんざいHPより引用)
2022年1月 62.52%
2021年9月 53.31%
2021年5月 47.81%
合格率が大きく異なっていますが、先述した通り、学科についてはFP協会もきんざいも同じ問題となっています。きんざいが難しい訳でも、FP協会が簡単な訳でもはありません。同じです。
試験は個人で受ける人だけではなく会社が「団体」として受験するケースもあります。きんざいは「団体」での申し込みが多いため、本人の意思ではなかったり、急に言われて勉強する時間がなかったりするのも、合格率が低い理由の一つのようです。
試験時間と合格基準
FP協会で申し込んでも、きんざいで申し込んでも、取得できる資格の種類や試験の日程は同じです。
またどちらで申し込んでも試験時間と合格基準は変わりません。
■試験時間
学科:120分 実技:60分
■合格基準
学科:6割 実技:6割
比較するところ
続いて、FP協会ときんざいで異なることを紹介します。
・出題の特徴
試験内容
先にイメージしてほしいことは、FP3級全体の出題範囲です。大きく6分野に分かれています。
A ライフプランニングと資金計画
→FP業務、健康保険や年金などの社会保険について
B リスク管理
→生命保険や損害保険、医療保険について
C 金融資産運用
→経済の基本、債券・株式・投資信託などの金融商品について
D タックスプランニング
→所得税について
E 不動産
→不動産の契約や法令、税金について
F 相続・事業承継
→相続の基本や相続税、贈与税について
学科は、この6分野からまんべんなく出題されますが、実技は異なります。
それでは、実技はどうでしょうか?見ていきましょう。
■FP協会
実技で選べる内容は「資産設計提案業務」のみです。A~Fのすべての分野から出題されますが、毎回Aの比重が大きいです。
■きんざい
実技で選べる内容は2種類あります。
一つ目が、「個人資産相談業務」です。B以外の5分野から均等に出題されます。
二つ目は「保険顧客資産相談業務」です。CとE以外の4分野から保険の内容を中心に出題されます。
■資産設計(FP協会)
2022年1月 90.75%
2021年9月 80.50%
2021年5月 76.65%
※FP協会HPより引用
■個人資産(きんざい)
2022年1月 53.14%
2021年9月 43.25%
2021年5月 59.63%
■保険顧客(きんざい)
2022年1月 39.53%
2021年9月 48.68%
2021年5月 47.76%
※きんざいHPより引用
実技についても学科と同様、きんざいの方が合格率が全体的に低くなっています。
これは先ほど説明した通り、きんざいは「団体」での受験が多いゆえに合格率が下がっているようなので、一概にきんざいの方が難しいとは断言できないでしょう。
出題の特徴
■FP協会
三答択一のマークシート形式で20問出題されます。ほとんどが、それぞれ独立した設問になっています。
■きんざい
三答択一のマークシート形式で15問出題されます。事例が5題あり、その事例に関連した設問がそれぞれ3問ずつあります。
選ぶポイント
3つの実技試験について、なんとなくイメージはつかめたと思うので、続いてはどのように選んだらいいか、見ていきましょう。
それぞれのメリットとデメリット
■資産設計(FP協会)
〇学科の内容をそのまま落とし込める
→実技のための勉強をしなくても、学科の知識で高得点を狙えます
△試験範囲が幅広い
→6分野から出題されるため、3つの中では一番範囲が広いです。
■個人資産(きんざい)
〇Bのリスクマネジメントが出ない
→保険に苦手意識がある方は取り組みやすいです
△めんどくさい計算問題が多い
→所得税や相続税、年金や不動産の計算など、数字や方法を覚えておかないと解けないような計算問題がややあります。
■保険顧客(きんざい)
〇保険に詳しくなれる
→保険関連の仕事に就いてる方は役に立つでしょう
△保険業務中心の事例問題
→学科にはほぼ出てこない法人の保険のことや、その他詳しい保険の知識が必要になります。
ということで、保険関連の仕事でなければ、FP協会の資産設計提案業務か、きんざいの個人資産相談業務の2択で選ぶといいかと思います。
一度解いてみて決める
それでは、FP協会の資産設計か、きんざいの個人資産か、どちらを選ぶべきでしょうか?
申し込み期限まで時間があれば、先に参考書を買って勉強してみて、自分の得意不得意や好みが分かってから選ぶといいでしょう。
【教科書】→みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2022-2023年
【問題集】→みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 2022-2023年
※FP協会にもきんざいにも対応してます
※2022年9月、2023年1月・5月に対応してます
両方解いてみた感想
参考に私が実際に解いてみた結果を紹介します。
■FP協会(資産設計)
21年9月:正答率90%(2ミス)
21年1月:正答率95%(1ミス)
■きんざい(個人資産)
21年9月:正答率93.3%(1ミス)
21年1月:正答率86.7%(2ミス)
どっこいどっこいですね(笑)
FP協会は全部の分野なので幅広いですが、その分深くはない感じがします。計算問題もありますが、単純です。
一方できんざいはとにかく計算問題がめんどくさいです。15問しかない分、事例を読み取って計算をする問題が多い感じがします。また問題数が少ないので、うっかりミスは命取りとなります。これが怖い。
私の好みはFP協会なので、FP協会に偏った意見となってしまいましたが、好き嫌いは分かれそうなので、やはり申し込む前に先に参考書と問題集を買うことをおすすめします!
申込期日が迫っていたら、無難にクセのないFP協会にしておくといいかと思います。私のまわりもFP協会が多かったです。
まとめ
次回のFP試験は2022年9月11日、申し込み期間は7月5日~7月26日です!
FP協会で申し込むか、きんざいで申し込むかによって、実技の内容が変わることに注意してください。
どちらで申し込むかは、本日の記事を参考に、そしてぜひ先に参考書を購入して軽く勉強をしてみてから決めてみてください♪
●私が学科実技ともにほぼ満点合格できたオススメ参考書はこちらです
【教科書】→みんなが欲しかった! FPの教科書 3級 2022-2023年
【問題集】→みんなが欲しかった! FPの問題集 3級 2022-2023年
※FP協会にもきんざいにも対応してます
※2022年9月、2023年1月・5月に対応しているので、9月に受験できなくても大丈夫です
●この参考書がオススメな理由はこちらの記事をご覧ください。勉強にかかった時間なども書いてます
●電卓はもう買いましたか?おすすめの電卓4選を紹介してます
FP3級【おすすめ】安い電卓4選!試験会場に持ち込みできます
●レディース腕時計のおすすめ7選を紹介しています
●試験当日の持ち物は全て準備できてますか?確認用に使ってください
●FP資格があれば始められる副業もあります
●他の資格取得も目指していたらオンライン学習がお得です
●なぜFP試験をうけようと思ったかはこちらの記事をどうぞ。割と波乱万丈な人生です(笑)
留学、海外インターン、バックパッカー、そして駐在妻へ。今までの人生を振り返ります
●マネーリテラシーの向上を一緒に目指しましょう